23awから取扱がスタートしたブランド、KENZOより24ss新作のアイテムが先日入荷してきました。
アーティストコラボのVERDY Collectionも素敵ですが、本日は24ssインラインアイテムであるこちらのご紹介。
シンプルながらシルエットや素材にこだわり抜いて作られたスウェットトップ。
ワイドなシルエットのパンツに相性の良いタイトフィットなサイズ感は、近年の主流であるオーバーサイズとのコントラストで新鮮さを感じます。
グレーよりも淡いペールグレーの生地で作られたボディは程よくハリのある非常に着心地の良いもので、硬さがあることもありシルエットが綺麗に出るのもポイント。
長めに設定された袖丈を、裾のリブで絞ることにより出る袖の溜まりがいいぬけ感を演出してくれていて、一枚で着用しても野暮ったさはなく、こなれた印象に。
胸元には新しいアイコン的デザインである花の刺繍がワンポイントで施されています。
この花は日本の木瓜の花をモチーフにしており、NIGO氏就任のファーストコレクションより使われているデザイン。
もともと高田賢三氏のKENZO時代から使われていた花柄を、NIGO氏の解釈により踏襲しつつ取り入れたデザイン。
木瓜の花には「先駆者」「指導者」的な花言葉があり、その意味が含まれているかは分かりませんが、意味も含めて素敵です。
刺繍は立体的で密度のあるものになっており、小さいですが存在感があるのでシンプルながらしっかりと主張があります。
ブラックは雰囲気がガラッと変わり、よりストリートに合わせやすい一着に。
アメカジの印象があるデザイナーらしいプロダクトで、デニムとも相性がいいので普段カジュアルなファッションの方もKENZOを手に取っていただくいい機会になるアイテムだと思います。
KENZOという歴史あるブランドを引き継いだNIGO氏が作り出すKENZOが今後どのような変化を遂げてゆくのか。
ストリートカルチャーを常に身近に感じ、ファッション、デザインをしてきた経歴があるからこそできるデザインが楽しみで仕方ありません。
今回このスウェットを紹介したいなと思ったのはあるネット記事を読んだからなのですが、そこに書いてあった一文を。
"6月初旬、ケンゾーのパリ本社に到着すると、ヴィヴィエンヌ通り18番地の重厚な敷地の奥にある陽光降り注ぐ広いオフィスで、NIGO ®は初コレクションの続編の制作に忙しく取り組んでいた。服装は控えめで、ユニフォームのように普段身につけているサングラスも帽子もなく、グレーのスウェットにジーンズというシンプルな格好だった。20世紀後半、日本がアメリカンカジュアルに夢中になっていた頃を彷彿させる姿だ。"
また、絞られたジャンルに熱狂するようなブームがこのブランドによって巻き起こされることを僕は密かに期待しています。
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ひろき
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