誰かを思い出すとき、あるいは何か作品を見て作者を思い浮かべるときに真っ先に頭の中をよぎるのはその人の「顔」である。誰かという人を考えるとき、僕たちは顔面に圧倒的で決定的な価値を置いている。例えば、パスポートや運転免許証といった身分証明証にはその指標として顔写真が貼り付けられている。まちがっても、そこに手足や背中がくることはない。顔ってそれぐらい僕らの人間の身体的部位の中ですごく大切だなぁと。改めて。当然のことですが。
さて、僕らが毎日纏うお洋服にも顔というものが存在するわけで。
それは色かもしれないし、生地かもしれないし、ブランドロゴかもしれない。
ただ一つ言えることは人間と同じで顔なくして洋服は成り立たず。
ただ一つ言えることは人間と同じで顔なくして洋服は成り立たず。
先週入荷した soe 23SS のトラックジャケット。
背面には"Champagne Supernova"と大きく刺繍が施されている。
まさしくこの刺繍こそがこのアイテムの顔である。
これはイギリスはマンチェスターが生んだギャラガー兄弟から成る伝説的ロックバンド Oasis の曲名である。この曲はもちろん『Wonderwall』、『Don’t Look Back In Anger』といった名曲は誰しもが一度は耳にしたことがあるはずだ。日本でもその人気は根強い。僕も大好きで毎日聴いているぐらい。
今シーズンの soe は 23SS からスタートした一部拘ったライン WJPG / 1972 A-PRET-PORTER by SOE において Oasis の中でも特にボーカリストであるリアム・ギャラガーに焦点を当てて洋服を製作している。
音楽は言わずもがな、彼のファッションスタイルも魅力的。
格差社会・英国においての彼ら兄弟の出自はワーキングクラス。
今もなお階級意識が残る英国において、まるでその労働者階級であることを誇示するかのようにジャージやアノラックといった普段着でライブを行うスタイル。今でこそ、古着のトラックジャケットやサッカーのユニフォームを使ったスポーティなスタイルが浸透しているが、彼らはそれに一翼を担ったはずだ。
余談はこんぐらいにしておいて。
このアイテムの特徴的な部分はまずは腕に配された側章。3本線じゃないが、あのブランドのようだ。そして生地。秋冬を連想させるベロアという素材を春夏にもってくるあたりも皮肉めいてていい。ちなみに画像では分かりづらいですが、実は透け感があり物自体も軽くて着やすい。
ハイネックなのも嬉しいところ。インナーとして最強寒波の今に適役だ。
僕はsoeらしくスラックスで合わせてみた。
靴は側章に倣ってadidasのスニーカーで(伏線回収)。
あとリアムはadidasを好んでよく履いてるしね。
個人的にはタイダイものと合わせるのもアリ。
Champagne Supernova には PV があるんですが
それがどことなくサイケデリックな雰囲気を醸し出していて。
内容もドラッグだとかハイになるだとかで。
ジャージには似つかわしくないけれど
こういう知らないと分からないスタイリングもいいよね。
ちなみにこのアイテムはありがたいことに好評で
ラスト1点となりました。
お早めに。
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それでは明日もお待ちしております。
竹之内桂
PALETTE art alive
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