豊かな春の匂いと不自然な街中の静粛を感じた頃、カーテン越しに感じる日差しの心地よさ、そして同時に感じた"カーテン"の曖昧さが今季のコンセプトの由来です。Curtainの言語は「Cortina」、覆うという意味とは別に、
「器」や
「人の和」という意がある。我が家と外界を区画する物であるとするのであればカーテンは相反する意味を持ったプロダクト的な装飾ではないのでしょうか?
カーテンを通し感じた世界が曖昧で美しい物であると同時に、多種多様な人々もまた、今季の"コレクション"を通し曖昧でありながらも心地の良い服をSS22コレクションでは提案しております。
Nobuyuki Matsui
Nobuyuki Matsui の22ssコレクションは、ランウェイ形式で発表されました。昨年オープンした自身のアトリエでの演出。
自然の中にいるような音楽が流れているショーでは、都会の喧騒から離れた心地が良い場所で、嘘偽りのないブランドの全てが表現されていました。
"Through the curtain"
と題された今シーズンは、ブランドらしいテーラリングを活かしながらも、題名の通り、カーテンを想起させるようなレースアイテムをはじめとする清涼感のあるアイテムが多く登場します。
オリジナルで柄組みし、一般的なレースによくある柄は作らず、松井さんが考える最も繊細で美しいレースを作成。こんなレースのカーテンがもしあったのなら、光の入り方はどれほど綺麗なことでしょう。
カーテンは、とても曖昧なものです。フラジャイルな外も中も影響を受けるものですが、そのモノが衣類になったときには、全てを繋げてくれるはずです。
「繊細で美しいレースを何も気にせず沢山履いて欲しい」
松井さんは仰っていました。繊細で美しいものを荒く履く。恐らく対極に存在する美しさと荒さの共存は、着る人の新たな価値観を生み出して生み出してくれるものになり得ることでしょう。
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ショー会場の天井には、今回のコレクションで使用された生地の切れ端で、覆わい、カーテンに使用されている生地は、生産工程でB品として廃棄処理処分される予定であったシーチングを使用されていました。
河村伊将
PALETTE art alive
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