no wards、語らぬ強さ

Posted by PALETTEartalive on 8월 20, 2021

ここ何日かずっと続く雨が、気分をどんよりとさせる。しかしながら家を出ることすら億劫にさせるこの雨の中でもたくさんの人が毎日来てくれることに感謝する日々であった。

僕だったら家から出ないかもなぁなんて思うけれど、それでも来てくれる人たちは、ファッションに触れるためにアーケードもない駅から離れたこの場所まで足を運んでくれる。

とても恵まれていて、とても幸せだから、今日も明日も明後日も毎日元気に店に来ることができる。

毎日が幸せであることに心から感謝して生きていかなけらばならない。

今日は、明日から発売するsoeを紹介したい。今シーズンのsoeは、ベーシックなシャツや、スラックスを基調にミニマルウェアを提案しているのだが、今季はlookにまず驚いた。大好きなブランドsoeを僕が大好きな人、soduk,kudosのデザイナーである工藤さんがlookを撮っているのだ。

以前から、伊藤さんと工藤さんが仲が良いことは伺っていたがこうも早く二人のクリエイションが混じり合うとは、とっても驚きでとっても嬉しかった。大好きな人たちが作るクリエイションに販売という形だが、少しでも関われていることはとても幸せなことだ。

1st deliveryで入荷したPRE_とのコラボレーションは、お互いの"らしさ"が融合されていた。PRE_は、LAを拠点に活動しているレーベル。アメリカのオーセンティックなものを解体し、独特なカッティング・パターンで全く新しい形へと再構築しているのだが、soeと素晴らしくマッチしている。

soeのオーセンティックなシャツ、そしてスウェットがPRE_と邂逅したことで新たなアイテムへと生まれ変わる。少しオーバーサイズ、独特の色合わせや波のようなカッティングは、LAを回顧させる原風景のように感じた。

コットンシースルーが2枚重ねられたシャツが凄く良かった。オーバーサイズに作られ、羽織りとしても使うことができるこのアイテムは、白と黒の2色展開で先ほどの色使いとは打って変わる提案になっている。soeのシャツには、様々な展開があって全てが軽妙だ。同色のボタン、ほとんどのステッチが見えないように作成されているミニマルウェア。

しかし、背中には目を惹く仕掛けがあるのだ。白には黒で、黒には白で、うっすらと見えるのは肌に近い1つ目の生地に

newdance

design Soe Ready to Wear

winter

NO WARDS 2021

と首とおおよそウエストのあたりに判が押されている。

言葉で語らずとも背中で語る何とも大人なデザインには、着たいと思わせられる、憧れる服。袖を折り返し、ばさっと羽織る。なんて着方も良いけれど、カフスボタンを締め、オーバーサイズと柔らかなテキスタイルだからこそのドレーピングを楽しみたい。