デリバリーもほとんど終わり、改めて21awシーズンを振り返ると、とても良いシーズンだったなと感じる。歴史の長いTOGA、ニュージェネレーションを台頭していく存在になっていくであろうTaiga Igariも仲間に入り、お店の層がまたグッと広がった気がするシーズンだった。
毎日誰かが更新するこのブログ、毎週僕が更新する金曜日。
さて、今日は何を書こうかなと思う。
ふと、ブログを見返してみると告知のようなものが多く、商品をしっかりと紹介しているブログを僕は殆ど書けていない。これを読んでくれている人たちは、何を楽しみにしてみてくれているのだろうかと考えてみても結局答えはわからなかったから、今日は先日ようやく到着したMASUのコートについて紹介しよう。
カメラを手伝ってもらっているクロ君にカッコ良く撮ってもらえたし。
"codes"をテーマに新たなメンズファッションを提案する今シーズンのMASUの中でもシーズンの想いが深く詰まったアイテムが到着した。
新たなメンズファッションとは、少し大袈裟かもしれないがもっともっと自由なメンズファッションのことを指す。例えば多くの男性のジャケットやコートの前合わせは左前であるし、一方女性は右前だと思う。けれども、そのような固定概念(ある種の制約)というものは、現代においての苦しみにもなり得るものとデザイナー後藤さんは考えている。
それについて、僕は心底共感していて、今シーズンがとても大好きな理由だ。
庭師が纏うコーデュロイに花。
着丈の長いチェスターコートは、コーデュロイに花柄の刺繍が施されているテキスタイルで作られている。宮廷の庭師が纏う作業服の素材として使用されていたとされるコーデュロイをここまで上品に寄せられているのは、フェミニンな女性でも着たいと思わせられる。後藤さんが作る生地は本当に面白い。
前合わせとメンズファッション
実は、冒頭にお話ししている前合わせの差というのは、このコートで表現されいる。不均等に配されているボタン。フロントは左前で留めるとダブル、右前で留めるとシングルになる。前合わせの変化によって、形も異なるコートでスタイルの変化を付けることが可能で、僕は、その日のファッションに合わせどちらに付けるかを決めてもらいたいと思う。そこまで全力に毎日のスタイリングを楽しんでもらえる人がいれば嬉しいな。
ディテールはクラシックなチェスターコートのようで、裏のパイピングや毛芯、肩バッドが入った丁寧な仕立てには、ブランドとしてのデザインのみならずモノへのこだわりを感じる。こう言ったところが今、ファンが多い理由だろうな。
↓ONLINE SHOP↓
夜12時を超えてからのようなお話
ただの服好きが作るような薄いお洋服がありふれている現代において、心惹かれるブランドは数少なく。このようなブランドを見つけ皆様にお伝えすることこそ、我々セレクトショップがある意味だし、そうあり続けないといけなと感じる。ファッションビジネスにおいて、果たしてどこまでこのことを継続していくことができるのか僕自身で体感していくことになるが、今の僕はこのままの僕であり続けたいと心から思う。
ちなみにこのコートについて書いた理由は、もうすでにラス1だから。10月にアウターのことはがっつり書かないでおこうと思っていたけど、MASUを何も紹介することがなくなるのも嫌だし、書きました。
明日からの3日間はマイナスの受注会、そして来週の土曜日には、別注を予定しているのでinvitationをお楽しみに。
僕の分も届くの楽しみ〜。世界にひとつずつです。皆さんどうぞ。
河村伊将
PALETTE art alive
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