物事には割となんでも表と裏がある。
僕は結構そっちじゃない部分、いわゆる裏面を見るのが好きだ。
ギャップとか、側面とかB面とも言われるやつ。
範馬勇次郎みたいな強そうな人の、涙脆い一面とかが見たいし、
可愛い女の子の、強く逞しい部分に惹かれたりするのだ。
裏面はいつだってその本質を教えてくれる気がする。
洋服にも表地と裏地という、明確な表裏がある。
この話の流れ的に、わざわざ言うまでもないが、洋服の裏面(裏地)を見るのも大好きなのだ。
何故好きかと言う、大きな理由はないのだが、
友達が家に来る時に、押し入れ(裏地)に散らかった荷物を全部押し込んで、リビング(表地)は綺麗に見せるあの感じがあんまり好きじゃなくて。
どうしても、押し入れ(裏地)を覗いてしまうって感じ。
逆に、ここがリビング(表地)なのか?と思ってしまう1着は、一生寄り添えるパートナーになれるから。


NULABEL
2025 Spring/Summer Collection
VALLEYS VEST
NULABELより今季のメインピースが到着しました。
NULABELと言えば、染めや独特なパターンワークに目が行きがちですが、
個人的には、丁寧な服作りも大好きな部分です。
リバーシブル仕様でないのに、裏返しても洋服として成立する美しさ、
前述したことになぞらえるなら、最高級でピカピカな押し入れってとこでしょうか。
でも今回のベストはしっかりとリバーシブル仕様。


まずA面は平織りのリネン100%。
そこに漆コーティングが施された特殊な生地です。
耐久性、耐水性、防腐性を大幅に引き上げる漆。
化学繊維のない時代に天然素材に機能的な役割を与える貴重な加工です。
3回に分けて塗り固めることで、漆が染み出した部分と染まらない部分で凹凸が生まれ、独特な生地表情です。
次にB面は、オリジナルテキスタイルのチェック生地。
リサイクルコットンを濃淡のインディゴ染めをした後、旧式のシャトル機で織り上げています。
コットン地ですが、リネンのようなシャリ感のある肌触りが特徴的です。
インディゴ染めなので、経年変化を楽しめるのも良いところ。
チェック生地が経年変化ってなんだか新鮮な気がします。

繊細なもの作り、伝統芸能へのリスペクト、独自のデザインアプローチ、多角的に見て面白いお洋服です。
この機会に是非。
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本日もありがとうございました。
明日もお待ちしております。
YUTA
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