なんでもだんだんと変わってゆくのが物事で、パッと変わってしまうというのはロマンがない。
例えば何かに終わりが来るとして、点で見るとその瞬間に終わってしまっているように思えるけれど、線で見たときにはジワジワと終わりに向かって変化していることが確実にあって、それの連続で終わりを迎える。
始まりもまた然り。
晴れた日の夕方の空が美しいグラデーションを経て夜に向かうように、くっきりと境界線の切り替わるものよりも、少し曖昧な物の方がロマンを感じる事に最近気付きました。
人間関係も物事も洋服も、境界線の曖昧さが持つ「含み」の部分に思考を巡らせることが楽しかったり。
本日はそんなグラデーションの美しいアイテムをご紹介。
1着に対し5色の生地を使用し、グラデーションを表現したBDUジャケット。
BDUとは、Battle Dress Uniform（バトル ドレス ユニフォーム）の略で、主にアメリカ軍の野戦用の戦闘服を指します。
作業着としても用いられ、陸軍のみならず、海軍、空軍を含めた戦闘服を統一するために開発されました。
エレファブのBDUはファッションを楽しむ人のために作られたプロダクトですので、インナーをパンツインした際にミリタリーアイテム特有の野暮ったさや、重さがでないよう前下がり気味のショート丈でパターンメイク。
コンパクトなサイズ感が様々なスタイリングにフィットしてくれる為、着回しのきく非常に便利な一着です。
上から下にだんだんと明るく変わってゆく色味。
デザインとしてとても美しく、つい目を奪われるカラーリング。
ナイロン素材で光沢感もあり、ブラウンベースですが野暮ったさの無い仕上がりに。
サイドには身幅を調整することのできるアジャストが。
このジャケットをインナーに着用する際に役立ちます。
裾には風の侵入を防ぐための調整コードもついており、こちらも絞り具合でシルエットの変化が可能。
この辺りはエレファブらしいディテールで、何パターンものシルエット、着方が楽しめます。
巻き縫いミシンで縫製後、ワンウォッシュタンブラー加工を施し、縫製部分をパッカリングさせる一手間をかけることで生地に凹凸を出し、新品のパキッとした雰囲気ではなく長年愛用しているかのような風合いを表現。
デザイナーズブランドはもちろんですが、古着やミリタリーアイテムとの相性もいい一着になっています。
雰囲気はアウトドアですが、カラーの使い方や洋服一点一点のサイズ感でタウンユースな印象のスタイリングに。
これでも少し寒い場合は、上からアウターをさらに羽織っても素敵なんじゃないかな、と思います。
春先はまだ風が冷たいから、これくらいライトに羽織ることのできるジャケットがあるとすごく便利です。
お花見に行った際に日中は畳んでカバンに入れておいて、寒くなったら羽織るなんてこともこの素材感なら手軽に可能ですし、ぜひ春の一着としてお迎えいただけたら嬉しいです。
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この時期の夕方の空のグラデーション、すごく綺麗で目を奪われるので、よかったら空を見上げて見てください。
それでは明日も店頭で。
ヒロキ
PALETTE art alive
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