よく、「これって〇〇っぽいわー」
とかって言葉を聞くんですが、ファッションブランドにとってそれって実はすごいことだなって思っています。
〇〇っぽい＝そのブランドのシンボルだと思っていて、そのデザインのイメージはそのブランドが独占した。
そういう状況になったと言っていいわけです。
本日紹介するアイテムはまさにブランドらしいデザインの、そのブランドが独占するイメージのアイテムだと僕は思っています。
それでは早速紹介に移ってゆきます。
世間一般のいわゆるオーバーオールとは一線を画すワンショルダーのデザインが印象的な一着。
そもそも個人的な意見ですがマイナスというブランドは
【 和服のテイストを洋服に落とし込んだデザイン 】
【 歴史的なディテールを現代風に解釈して細部に反映させる 】
ざっくりいうとこの2要素が入った洋服を作るブランド。
もっとたくさんあるんですが抽出するとこんなイメージです。
今回のこのオーバーオールはそのイメージを具現化した様なアイテムだと思っていて。
詳細を説明してゆきますね。
まず、そもそもなぜワンショルダーなのか。
両肩にベルトがある方が強度的にもいいはずですが、それにはもちろん意味があります。
はい、こちらです。
何かわからない方もいると思いますが、この和服は袈裟と言って、僧侶のお召し物。
この袈裟を現代の洋服に落とし込んで作られたものがこのオーバーオールなのです。
実用性もしっかりと考えられており、着脱可能になっているのと、ポケットも多数配置。
外すとスッキリした印象になります。
しかも、腰部分にも装着可能という便利なデザインに。
エプロン感覚で楽しんでいただけます。
ベルトループもあるので肩部分を外してベルトでウエストを固定すればワイドパンツとしても着用可能。
その日の気分に合わせてスタイルチェンジできるのってすごく嬉しいですよね。
冒頭で、歴史的なディテールを現代風に解釈して細部に反映させるデザインもマイナスらしいとお伝えしましたが、それは、ステッチ部分に反映しています。
現代のステッチはミシンの性能の向上により大体がシングル、またはダブルステッチですが、昔はミシンの性能も悪く、またハードな労働のユニフォームとして使用されていたワークウエアはすぐに縫い目から破れてしまうために、ステッチを三重（トリプルステッチ）にしていました。
そう言った歴史的背景を当時のステッチの本数により再現したデザインは、男性ならグッとくる素敵なポイントです。
さらに、今回は素材もヴィンテージを採用しており、すでに風合いのあるキャンバスで作り上げています。
ヴィンテージならではの元々あった子傷や汚れが味となり、洋服の良さをさらに引き出しています。
こっだわりの詰まったディテールはデザインのみでなく着用する人の利便性まで考えられた設計になっていて、デザイナー藤本氏の洋服を愛する人への配慮も感じられる部分です。
後ろポケットにはマイナスのオリジナル生地である和紙レザーがあしらわれたデザインに。
キャンバスとは異なる経年変化も楽しむことができます。
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解説したい部分が多すぎてすごく長いブログになってしまいそうなので今回はこの辺りでブログを終えますが、語り足りないので続きは店頭にてお伝えさせていただきます。
最後にこれだけ。
この春夏シーズン、この一着があるだけで暑い夏も外に遊びに行こっかなって思えること間違いなしの洋服です。
生地がヴィンテージのため再生産も難しく、今ある在庫のみと思っていただいた方がいいアイテムなので、いいなって思ってくださった方はぜひ、店頭でご試着してみてください。
それでは、店頭にてお待ちしております。
ヒロキ
PALETTE art alive
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