"THE GREAT ESCAPE"
10周年のイベントが終わり、心に少し余裕ができた。相も変わらずやることは多いのだが、心に余裕が出来ることは良いこと。
だるいだるい、逃げたい逃げたいと思う瞬間もあった目まぐるしい日々。全てから逃げるように誰からも連絡が来なくなる夜な夜な友人と遊ぶことが息抜きとなっていた。誰でもなくなる瞬間、本当の河村伊将になれる瞬間。人生の夢、音楽の話、たわいも無い会話を酔いながら話す。よく行くカラオケバーには、馴染みの人もできた。
逃げる夜。
逃げない日々。闘う日々。楽しい時間。幸せな時間。
思えば、明日戦うために逃げていた。何かではなく、自分自身に勝つために逃げていたのだ。
大脱走。
soeの伊藤さんとkudosとsodukを手掛ける工藤さんのコラボレーションは、ひとつの夢だった。伊藤さんと食事をした4年前、工藤さんに出会った2年半前、2人が親交あると知った1年半前。21awのsoeのlookの写真を撮っているのが、工藤さんだった。僕の大好きな2人が仲が良いと知ると、僕もその間に入りたくなった。このお二人と関わって何かできるとすれば、恐らく最高に楽しいだろうと直感が言う。
思い立ったら即行動の僕は、早速二人にアポを取り直談判。kudosを取り扱っていない僕らには正直難しいのかと思っていたけれど、伊藤さんも工藤さんも即答でOK。暑い夏の汗ではなく、ぬめっとした気持ち悪い汗に覆われていたが一気に引いた。できないではなく、できるためにどうするか。すごくポジティブな話を僕が持ってきたお土産を食べながら共に考える。
実は、そのとき既に二人のコラボレーション企画は別にあったと聞く。soeの旗艦店でもあるM.I.U.でのコラボレートだ。
工藤さんの地元沖縄のお土産屋さんに訪れた二人は、刺繍が施されたスーベニアジャケットから着想を得て、MA-1に刺繍を施したものを作成。
今回の別注の着想源もそれにある。
古着のボディを沢山の中からピックアップし、そこに刺繍を施すと言うもの。
今回僕たちが刺繍をしたのは、blurというアーティストのTHE GREAT ESCAPEというアルバムの中から曲名や様々な歌詞をとってきた。
"THE GREAT ESCAPE"直訳すると大脱走。
映画：大脱走は、なぜ逃げるのか、それは勝つためにということ。
僕らは、これに
『このコロナ禍で鬱屈したFxxKな世の中から逃げ出し、もっと楽しもうぜ』
そんな願いを込めたお洋服。
lookには登場していないけれど、実はもう1種類作成。
同じくピックアップした古着ボディを使用したものだが、こちらは刺繍ではなくプリントを施している。
"NO WORDS"
PAUL McCARTNEY&WINGSが歌う愛の曲のオマージュで、過去にkudosで使用したグラフィック。
今回は、そこに"愛の告白"の意味があるチューリップのプリントを重ねている。
フラワーモチーフのプリントが加わることにより、プリントのインパクトだけでなく、コラボレーションとして伝えたい想いの濃度を濃くする。
僕たちが、真に伝えたいのはオシャレではなく、ファッションを愛する心から生まれる真のカルチャー。
関係者各位、ご協力いただいた多くの皆様のお陰です。
ローンチは、
10/22(SAT)12:00~
前ラインナップを公開いたしますのでお楽しみにお待ちください。
どうぞよろしくお願いいたします。
山口さんが買っているのを目の当たりにして、僕も欲しくなった。
案外影響されやすい。
河村伊将
PALETTE art alive
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