桜が散ってしばらく経った、
少し遅めに花を咲かせる、枝垂れ桜も散り時だ。
5月ってどんな花が顔を覗かせるのだろう。
間延びしながらも忙しなく過ぎていったGWのせいか、
5月は季節を忘れてふわっとしている気がする。
6月になると、紫陽花とかラベンダーとか、ブルべなカラーが連想できるのに。
これがいわゆる五月病なのかどうなのかわからないが、なんだか気分が浮かばない。
梅雨でもないのに雨がちらついている今日この頃。
こんな時、反骨精神なのか、とびっきりの一張羅が着たくなる。
自分の機嫌は自分でとるのが大人ってもの。
一張羅で街を練り歩けば、今はまだ知らない5月の花に出会えるかもしれないから。
BED j.w.FORD
2025 Spring/Summer Collection
FLOWER PATTERN WIDE TROUSERS
洋服で花柄といえばと問われると、"ドリスヴァンノッテン" と答えるだろう。
煌びやかな外観に隠された反骨精神、虜にされた方も多いことだろう。
BED j.w.FORDの山岸氏も、影響を受けたブランドに、ドリスヴァンノッテンを挙げていた。
今回の花柄のスラックス、展示会で手に取った時、ドリスへのリスペクトが感じられるアイテムだと思った。
しかしそれで終わりではない、
彼の手にかかれば、リスペクトの中に自分のエッジを入れこみ、オンリーワンのアイテムに仕上がるのだ。
腰回りは、持ち出しのついた"いわゆるスラックス"のディティールではなく、ウエストゴムの仕様。
ゴム部分をあえて見せる事で、ダブルウエストのような外観。
更に下部分からはカットオフにすることで、綺麗な印象とは真逆の退廃的な印象をプラス。
ただ優しく美しいだけよりも、時には荒涼としたギャップのある方が、惹かれるというのが人の性ではないだろうか。
生地は、薄く滑らかなトロピカルウールを採用。
綺麗な落ち感とドレープで春夏は涼しく、秋冬でも軽やかになり過ぎない、通年履いてもらえる質感。
そして、全面に花柄が。
一見刺繍に見えるが、実はプリントによるもの。
花柄=刺繍という固定概念を捨てても、刺繍に見えるくらいの見事な物。
考えてみると、ここに刺繍だったら少し重いかなって。
繊細なトロピカルウール地だからこそ、あえてのプリント。
このバランス感が素晴らしいのだが、言葉にするのは難しい、だからこそ面白い。
すぐに言葉にして吐き出せない、センスがそこには詰まっているから。
言葉じゃなくて、着た人だけが味わえる、あの感覚でしか分からないだろう。
GW終わりの暗い気持ちを吹き飛ばす逸品。
この機会に是非。
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今日のブログは、とびきり散文だった気がする。
でもそれが、今の僕の心情みたいで面白くて、そのままにしちゃいました。
読みにくくてすみません。
YUTA
