恐らく日本だけに限るが、服というものはお洒落するために着飾るだけでなく、他人への気配りというか配慮というか、そういった類のものでもあると思うんです。ホスピタリティと言えばいいでしょうか。
関西だと京都で頻繁に見かけると思うのですが、太陽が照りつける真夏の暑い日にお坊さんや舞妓さんが着ている透けた着物、絽や紗。着ている当の本人は全く涼しくないわけですが、そこには他人の目を涼ませるものがある。
透け感のあるお洋服にはただ日除けや色気を漂わせるといった要素だけでなく、先述したような他人に対する心配りも含まれている気がする。
他人や相手を思いやってするファッションも意外と面白いのではと、ふと思った。
23SSは多くのブランドがシースルーやレース素材を用いたトランスペアレントなルックを打ち出している。パレットにもそのようなアイテムがいくつかあるが、その中からちょうど本日入荷した商品をご紹介。
SOSHIOTSUKIのブランド哲学は「日本人の精神性とテーラーのテクニックによって作るダンディズムの提案」だが、この衣服にはその素材からか、男らしさや無骨さからはかけ離れたどこか中性的むしろ女性的な印象を感じる。私たちはブランドとしての新たな境地に立ち会えているのである。
そして、見て分かる通りその繊細できめ細かい生地に反して実際のレーシングスーツにも使用されていそうな丈夫な肩パッドが縫い付けられている。これは今季のSOSHIOTSUKIのキーワード「車」に由来している。デザイナーの大月氏自身、車が好きなのだそう。実際にルックでも車体が一部モデルと一緒に映し出されている。
そう言えば今日から2月。和風月名では如月。衣更着とも言うのだそう。読んで字の如く、衣を更に着る。寒さがまだ残っており、衣を重ね着する季節を指す。そんなこと言われたら、レイヤードするしかないじゃないか。上からでも下に忍ばせるでも。一枚で着用できるまでは。
あ、ホスピタリティも頭の片隅に。
↓ONLINE SHOP↓
それでは明日もお待ちしております。
竹之内桂
PALETTE art alive
【OSAKA】大阪府大阪市西区南堀江1-19-1
TEL/FAX : 06-6586-9560
【NAGOYA】愛知県名古屋市中区栄5-18-5
TEL/FAX : 052-684-7239
MAIL : info@palette-art-alive.com